御坂山塊 金掘山 (1610m) 2011年2月5日

所要時間 7:57 駐車余地−−8:00 斜面に取り付く−−9:09 金掘山 9:12−−9:40 大淵谷−−9:42 駐車余地

概要
 大淵谷沿いの林道から南東尾根を登る。下部は植林幼木で歩きにくいが高度が上がると成熟した植林で歩きやすくなる。1550m峰付近は灌木で籔っぽい。山頂は樹林で展望悪いが布KUMOがあった


 御坂山塊の地形図記載の山は全て登り終わっているが山名事典記載の山はまだいくつも残っている。中でも西部の節刀ヶ岳周辺は固まっており縦走すれば1回で2つは登れるが、マイカーの場合はルートがなかなか難しい。2山を繋げて周遊も可能だが、いろいろ計算した結果、個別に下から往復した方が累積標高差が少ないことが判明してバラで登ることにした。

橋の手前の駐車余地 駐車余地から林道を少し戻る

 まずは最も標高が高い節刀ヶ岳東側の金掘山を目指した。東京から行くなら北側の芦川側から登る方がアプローチが断然いいが、次の雪頭ヶ岳やミネ山へ登ることを考えると遠くなっても河口湖側の方がいい。当日朝に東京を出発、河口湖ICで降りて河口湖北部の大石を目指す。適当に集落を右折、大淵谷を目指して細い道を行くものかと思ったらなんと芦川へ抜けるトンネルと県道が新設されており、平地の間は県道を行き高度が上がり始めたところで左に下って最初はペンション群に入ったが谷筋に伸びるルートは無く、工事中の県道左側側道を行くと県道がトンネルに入る直前で谷沿いに進み始めた。少し入って道幅が狭まると大石峠登山口登場、最初はここから登ろうかとも考えたがまだ車で入れるのでもっと先まで進むことに。結構な傾斜で凍結したり雪が積もると2WD車では登れない坂も登場し、私の車ではダートの路面で後輪が空転する箇所もあった。標高1150m付近で左岸から右岸に林道が移る箇所があり、橋の手前に広い駐車スペースが登場、目の前の尾根を登ればドンピシャで金掘山山頂に出るはずなのでここから歩くことにした。なお、この先は日影で路上に雪が残っていたので私の車では登れない可能性が高かった。

林道横は法面 凍りついた砂防ダムの流れ
緩い傾斜から斜面に取り付く 廃林道に出た

 橋の付近は斜面側は法面になっているので登れず、少し下った所から斜面に取り付いた。沢側には大きな砂防ダムがあったが流れ落ちる水の大半は凍り付いていた。斜面は杉の植林帯でそろそろ花粉が怖い時期だがまだほとんど飛んでいないようで最初の数分だけ僅かに目の痒みを感じだが、以降は下山まで花粉は全く感じなかった。でもあと1週間かなぁ。少し登ると尾根に出る前に廃林道が登場、まずはそれを辿ってみるが尾根南側を巻き気味に進むだけで尾根に乗りそうになく、途中で進路変更して上を目指す。

尾根に出ると檜幼木植林帯。歩きにくい 標高1250m付近で背の高い植林に切り替わる

 すぐに尾根上に出て、尾根直上と反対側斜面はまだ若い檜の植林帯に変わるが、まだ背が低いので半分藪の様相でしかも間伐した枝が地面に放置されているのでこれまた歩きにくい要素だ。できるだけ隙間を選んで登っていく。標高が1250m付近に達するとやっと幼木帯が終わって成熟した檜植林帯が始まり格段に歩きやすくなった。地面には鹿の足跡が多数見られ鹿の濃さが分かる。糞も多い。気温は+4℃とこの時期のこの標高にしては驚くべき高さでTシャツでも寒さは感じない。

標高1250m以上は歩きやすい尾根が続く 高度が上がるとシラビソが混じる

 さらに高度が上がると自然に生えたのか植林したのか不明だがシラビソが混じるようになる。まあ、この付近だとこの高度でシラビソは不自然なので植林だと思われるが。ずっと適度な傾斜が続いてほどよいペースで高度を稼げ、藪も無く快適だ。

1500m峰付近で藪っぽくなる 1500m峰

 1500m峰付近で雑然とした自然林に切り替わると潅木藪っぽくなって歩きにくくなった。たぶん自然林を一度伐採したもののその後植林せずに放置してこのような植生になったのだろう。植林していれば歩きやすいのだが。

1500m峰西側鞍部から見た金掘山方向 カラマツ植林を登る
1箇所だけ草付きあり 主尾根南側はガレ

 鞍部からカラマツ樹林に切り替わり、尾根上はまだ潅木が邪魔なので僅かに南に巻いたりして急な尾根を登る。尾根北側の谷はガレも登場、尾根直下でも少しガレて樹林が切れて草付きになった箇所もあり、ここは歩きやすかった。まさか尾根全体がガレて巻かないと進めないような場所が登場しないか少し心配だったが、そのような場所は無かった。

主尾根到着目前 金掘山東直下から見た東側
登ってきた尾根 西に向かう
金掘山山頂 金掘山の布KUMO

 ようやく傾斜が緩み主尾根に合流、立派な登山道があった。東側だけ展望が開け、三ッ峠の電波塔が良く見えていた。登ってきた尾根も見えている。まだ朝早い時間帯なのでたぶん私が本日最初のお客だろう、樹林に覆われた山頂は無人だった。地形図記載の山ではないので標識はないと予想したが、意外にも布KUMOが縛ってあった。おお、KUMO氏も訪問したんだ。KUMO氏もこの付近の山は全て登っているはずで、散在する山名事典記載の山を歩きまわっているようだ。この後行く山でも見られるだろうか。落葉樹林なので完全に視界が遮られるわけではないが写真を撮る気が起こらない程度の展望であり、富士山も木の向こう側に見えるだけであった。

檜幼木植林帯に突入 右に進路変更、斜面を下る
予定より上流側に出た 駐車余地に戻った

 帰りも同じ尾根で下ったが、最後の最後で林道に下るところで予定より手前に下り、林道が現れずに沢が現れた。ただ、ここの斜面は背の高い植林帯で歩くのに支障は無く、数分下ると駐車場に出た。今日も誰とも会わない山行だった。

 

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